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きっかけを素直に受け止めて林業に

きっかけを素直に受け止めて林業に

  • 20代で林業
  • Iターン
  • 自分のペースで
  • 自然体
  • 農林大学校

やってくる波にひょいっと乗ったら、和歌山県の山の中で、チェーンソーを使って木を切ったり重機を操って木を集めたりする仕事にたどり着いた、そんな感じ。
林業は危険を伴う仕事ではあるけれど、数ある職業の1つとして選択肢に入れてもいいんだなと改めて思います。

お話を聞かせてくれたのは、兵庫県出身、24歳の佐保勇樹(さほゆうき)さん。飾ることなく朗らかに、林業を始めたきっかけ、そして現在の状況を話してくれました。

「想像通り、楽しくやってます。」

佐保さんが竹上木材株式会社に就職して丸2年。3年目を迎えた今、伐倒、集材、造材など、大型重機も手際よく使いこなし幅広い分野で活躍されています。

1日の流れを聞いてみると、6時に起床、7時に家を出発、現場での仕事は8時頃から。16時半頃には仕事が終わるので、気が向いた日には海や川に釣りに行くこともあるそうです。

「仕事中は危険なことは回避できるよう常に心がけてやってますが、林業という仕事は想像していた通りです。山での作業は気持ちがいいし、自分の時間もちゃんと持てるし、楽しくやってますよ。」と笑みがこぼれます。

林業を選んだきっかけは・・・

なんだかとても軽やかさを感じさせてくれる佐保さん。林業の世界にやってきたのは、大学の先生とご両親の勧めがきっかけです。

先生が就職説明会で目にしたポスターに林業従事者の募集が書かれていたこと、そしてご両親がテレビで知った林業という仕事。「合ってるかもね、やってみたら?」という声を素直に受け止め、大学2年生の時に和歌山県であった林業就業支援講習に参加しました。

4日間の講習を受け、「自然が好きだし、体を動かすのも好きだし、山で働くのはいいかも。」と思ったそうです。

大学卒業後は農林大学校へ。
「林業について知らないことが多い上に、山の仕事ができる就職先もわからなかったので。まずは学んでおきたいなと思いました。」

1年間の学びを終え、学校のインターンシップでお世話になった、竹上木材株式会社に就職が決まりました。

どんな人におすすめ?

話を聞きながら、私の中に新たな視点が生まれました。
その日の天候や仕事の流れで変わることはあると思いますが、佐保さんの通常業務は8時前後から始まり夕方には終わるとのこと。これは一般的な勤務時間と同じで、残業がないというのは魅力です。危険を伴う仕事は林業以外にもたくさんあるので、林業だけが特別というわけでもありません。

佐保さんの言葉から、林業がどんな人に向いているのかを読み解くと、

  • 自然の中で働くことが好きな人
  • 体を動かすことがが苦ではない人
  • 仕事以外の時間を有意義に使いたい人
  • 街での便利な暮らし、効率的な暮らしを求めていない人
  • 危険と隣り合わせの仕事であるということを常に心に留めておける人

できるかどうか不安という人には、「農林大学校で学んでからという道がある。」と教えてくれました。

林業は職業の1つの選択肢

林業という仕事は、日の出と共に起きて、現場では危険を伴う大変な仕事。朝が早い分、終わる時間が早いとはいえ自然相手の肉体労働は厳しそう。そんな仕事だから、林業に携わる人は、自分自身の生き方について強い想いを抱いている人が多い、そしてそうでなければ選択できない仕事だというイメージを抱いていました。

佐保さんの話を聞きながら、私自身の肩の力が抜けていくような感覚でした。林業は、もっとたくさんの方の選択肢に入れてもらえる仕事だと気づかせてもらった気がします。
佐保さんからの軽やかな風が、これからの仕事を考えている人に届いて欲しいなと感じました。